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2013年9月30日月曜日

標的攻撃で使われるクロスプラットフォームのバックドアトロイの木馬

セキュリティ研究者は、Mac OS XおよびWindowsの両方を対象にした標的攻撃の 一部と考えられる3ヶのアプリケーションに偽装されたトロイの木馬を発見して VirusTotalに投稿しました。これらのトロイの木馬は、感染したユーザのシステ ムでバックドアとして動作します。商用アプリケーションに偽装したファイルの 見た目で、ユーザを引っ掛けようとしています。

下図のファイルが実行されると、攻撃者からの命令を待機するため、それぞれ指 令管制サーバに接続しようとします。

AppDelete.app.zip

SHA1         : 8bbbc10bf35ac5c9ba768462cbf864713ff740fe
App-Icons 3

Img2icns.app.zip

SHA1         : 14bc618b68e17a1ed79bb786e7d33efe21c03b84
App-Icons2

CleanMyMac.app.zip

SHA1         : 6819dd010b463d30cc94b33547bb4c2d95dd672f
App-Icons


各アプリケーションフォルダには、.launchd.appという名前の不可視のバックド アがあります。このファイルは、ユーザがトロイの木馬アプリケーションをダブ ルクリックするとユーザのホームフォルダにコピーされると共に開かれます。こ のとき、トロイの木馬アプリケーションのリソースに埋め込まれている偽装に使 われたアイコンに対応する本来の商用アプリケーションも開くことで、その一連 の動作を隠します。

.launchd.appというアプリケーションは、指令管制サーバと通信する簡単なキー ロガーを内蔵しています。LaunchAgentを作成することで、バックドアであ る.launchd.appをログインの度に自動起動します。


  • ~/ライブラリ/LaunchAgents/apple.launchd.plist

また、バックドアがはじめて起動した際に、商用アプリケーションからバックド アファイルを削除することで、トロイの木馬の痕跡を隠そうとします。そのた め、一度起動してしまうと、バックドアがどこから来たのか、感染したユーザに は判断できません。

contents


Mac用の亜種は、署名コードがない64bitコードを使っており、OS Xの10.7および 10.8でだけ動作します。

OSX/Leverage同様に、バックドアが起動すると、このトロ イの木馬もDockアイコンおよびCommand+tabキーによるアプリケーションスイッ チから自身を隠すため、ユーザに気付かれません。

トロイの木馬ファイルには、著作権情報がありますが、おかしな文字が使われた り、Appleが小文字だったり、出来はよくありません。その点から見ても、偽装 に悪用された本来のアプリケーションの作者が用意したものではないことが明ら かです。

Copyright

Intego VirusBarrierは、最新のマルウェア定義ファイルで、このマルウェアを OSX/Icefog.Aとして検出してユーザを保護します。なお、一 般のユーザにも感染する可能性はありますが、標的攻撃と考えられますので、そ の危険度は低いでしょう。

Posted on September 27th, 2013 by

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